■あなたは次のどれかに該当しませんか? |
あなたは次のどれかに該当しませんか?
●くだらない用事をいつまでも先に延ばしている。
●実りのない人間関係になってしばらく経つのに、つきあい続けている。
●仕事にやりがいを見いだせないが、少なくとも慣れているので我慢している。
●自分の死について考えたくないので、「やり残している」ことを頭の隅にやっている。
●「そのうちに整理するつもり」でほうってある引出しやファイル、物置、部屋がある。
●せっぱつまらないとできないので、締切直前、あるいは過ぎてから腰を上げる。
もし、該当するなら、役に立つかもしれません。
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■仕事のアプローチ法を変える |
私たちは、これからやろうとすることが、気が進まなかったり、困難な決断を強いられると思うとき、行動を先に延ばしがちです。
それは当たり前と言えば、あたり前のこと。
望む結果を得るためにしなければならないことが、けっして楽しいことばかりではないからでしょう。
仕事を先に延ばさないためには、これまでとは違った視点からのアプローチをしてみてはどうでしょう。
仕事がうまくいかないのは、ただ始めるきっかけがないだけの場合もあります。
仕事の中でも「書くこと」は、一般にもっとも遅れがちな仕事のひとつと言えるでしょう。
そんな時には、次のことを試してみましょう。(何かを書く、という仕事に特化してみました。でも、他の仕事にも応用可能です。)
●仕事を終えたときの自分を目に浮かべる
仕事を終えた自分を思い浮かべることによって、仕事を始めるのを妨げてきたグズの習慣を乗り越えるのです。
(イメージトレーニングの一種です。)
●作業場を片付ける
机の上を、その仕事以外のものは、全て片付けます。
机や作業場が散らかっているために書けない人が多いのです。
レポートやほかの仕事でも、なるべく気が散らないようにしなければなりません。
すっきりした所でとりかかれば、きっと効率があがるはずです。
●要点をまとめる
要点を1ページにまとめたり、いくつかキーワードを書き出すことで、書く準備ができるとともに、書き上げる手助けにもなります。
いきなり書き始めようとせずに、ちょっと時間をさいて、要点を書き出したり、内容を時間の経緯にそって並べてみましょう。
●数分でいいからとにかく書いてみる(超おすすめ!)
とにかくやってみることです。
言い訳はなし。
誰も口実なんて聞きたくないのです。
タイマーを5分にセットして書き始めましょう。
5分たって意外にそのまま書きつづけたいと思うものです。
要は書き始めること。それをしなければ話になりません。
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■自分がグズだと素直に認めよう |
やらなければいけないことが沢山あると、先延ばしにしたくなるのも無理はありません。
最近、仕事を溜めることが多くなったと感じていませんか?
あなただけではありません。(僕もです。)
普通なら楽にこなせることでも、山ほどあると難しく思えるもの。
現代人は、やることがありすぎるのです。
まず、素直に、先送りするクセがあることを自分で認めましょう。
言い訳や、正当化してばかりいたら、ますます遅れるだけ。
素直に認めることが実行に一歩近づくことになるのです。
目標がはるかに遠いときでも、何もしないよりは、ほんのわずかでも進む方がマシです。(千里の道も一歩から)
先延ばしに対する最善の策は、真正面から取り組むこと、つまり、何が障害になっているかを調べること。
その仕事が重要なら、たとえ失敗してもとりかかる価値はあると、自分に言い聞かせましょう。
特に大きな仕事の場合は、それを成し遂げるのに、並大抵でない時間や労力と責任感を要します。
目標に向かいながら、時々、自分を褒めてあげましょう。
「三歩進んで二歩下がる」、というのは、普通にあることです。
ですから、自分をあまりいじめないこと。
時には大目に見ましょう。
実行に移せば成功のチャンスがあるけれど、何もしていなければ、チャンスはゼロであることを忘れないようにしましょう。
仕事に着手できない理由を考えましょう。
どのような理由であれ、原因をつきとめれば、克服するチャンスはあるのです。
先に伸ばすわけを自分で認めることが克服の第一歩。
原因が分かったら、今度は先送りの結果を思いうかべること。
重大な結果を招くと認めた場合は、ぼやぼやしていられないと決心するかもしれません。
ときには、すぐ対処する必要がなく、行動しなくても、結果はたいしたことにならないかもしれません。
でも、早合点しないでください。
何事もグズグズ伸ばしても構わないと言っているのではありません。
ただ、正当な理由があれば、先送りも場合によっては許されるでしょう。
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■やりがいをみつける |
スポーツでも音楽でも、芸術でも、仕事でも、やりたくない作業は、時間をおいたからと言って、やりたくなることは、まず、ありません。
掃除など、サボって伸ばすと、さらにもっと手間がかかる場合もあります。
ですから、どうせやらなければならないなら、さっさと片付けてしまったほうが得なのです。
伸ばしたところで、いいことなんてまずありません。
仕事に意義を見出せないなら、仕事自体より、それを遂行することの意味を考えましょう。
たとえば・・・
●プロ意識を相手に示す
●やることはやる、という規律を自分に課す
●他人のお手本になる
どんな小さな種からでも、大きな収穫が得られることを忘れないようにしましょう。
「やりたいことは、やる時間をなんとか見つけるものだ。」
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■もっと大きな意味のあることに結びつける |
「ただ、レンガを積んでいるんだ」と思うか、「素敵な学校を作るためにレンガを積んでいるんだ」と思うか。
後回しにしたいことでも、重要な意味があると考えればやりがいが出てくるということ。
チームの一員として働くとき、自分に課せられた作業はつまらなく、なんのためにもならないように思えるかもしれません。
でも、あなたの功績はチーム全体に響くでしょうし、チーム全体の仕事ぶりは部署全体に、影響が無限に広がると考えてみましょう。
自分が貢献したことが、どのように周囲に影響を及ぼし、それがどう広がっていくか、図に描いてみましょう。
今度、朝起きて出勤したくないと思ったとき、その図を思い出すのです。
そうすればきっとサボりたい気持ちは消えるはずです。
自分の行動がいろいろなことに波紋を及ぼすと考えると、腰を上げるきっかけになります。
あなたがしている作業やプロジェクトも、それが及ぼす広い影響を考えれば、たとえ先に延ばしたいという誘惑にかられても、毎日、励む
元気がわいてくるでしょう。 |
■過去の成功例を思いだそう |
もし、今度、やるべきことをなかなか始められなかったら、かつての仕事や業績でもらった賛美の声を思いだしましょう。
また、これまでなかなか始められなかったけれど、いったん始めたら案外、順調にいった経験とか、目標を達成したときの爽快感を思いだしましょう。
自分の過去の栄誉を再確認し、当時の満足感や喜び、達成感を思い起こすことができれば、どんなに面倒な作業でもとりかかえることができるでしょう。
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■イメージトレーニングを利用する |
人前で話すのが苦手なあなたが、社内で講師を頼まれたとしましょう。
以前、頭が真っ白になったことを思い出して、ますます準備にかかるのが億劫になるかもしれません。
こんな時こそ、威力を発揮するのがイメージトレーニングです。
この強力なテクニックを使わない手はありません。
これを使えば、ずっと先に延ばしていた大掛かりなプロジェクトだって取り組む元気が出てきます。
スピーチをうまくこなしている自分をステップ・バイ・ステップで思い浮かべてみましょう。
まず、原稿を書いているところから始まって、演台に立ち、講義をしているところ、拍手を浴びるところを次々にイメージします。
スピーチに限らず、どんなことでも、イメージトレーニングによって、優れたパフォーマンスや目標達成が可能です。
実行したことがない人は是非、試してみてください。
こんな強力な武器を使わないなんて、もったいない話しです。
●見習える人がいませんか?
社内に、スピーチのうまい人がいませんか?
自信に満ち、どんなに難しいことでも、先の延ばしたりしないで、他の人が気がつかないうちに見事にこなしてしまう人。
率先して、困難に立ち向かい危険をかえりみず、込み入った仕事も引き受ける人。
行動力のあるロール・モデルがきっとあなたの周囲にもいるはずです。
今からでも遅くはありません。
そういう人を見つけて、見習いましょう。
スピーチのコツを聞いてみるのもいいでしょう。
ちょっとしたコツを教えてくれるかもしれません。
今後、仕事でつまずいたときは、職場のやり手の一人を観察しましょう。
その人が、あなたの立場にいたら、どうするのか。
それを思い描くだけで、スタートが切れるかもしれません。
まず、真似してみることです。
「情熱なしに成し遂げられた偉業はない。これは絶対の真理である。」ヘーゲル(哲学者)
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■不安を受け入れると、先に進める |
「とにかくやってみよう。」
自分で気楽にできる範囲を超える作業や活動を前にすると人間は不安になります。
そんな時に、ためらいや障害を感じたら、それを素直に認めましょう。
びくびくしているとか、目がまわりそうだとか、心配で胃が痛むとか、震えが止まらない、とか。
自分の気持ちを正直に認めたうえで、あえて行動に出るようにしましょう。
どんどん大きくなる恐怖心を否定したり抑えようとするより、面と向かうほうがかえって克服できるものです。
肝心なのは、不安を感じるからと言って実行能力が弱まるわけではないということ。
恐れているものが何かを見極めれば、やるべきことに着手する態勢をより容易に整えられます。
不安でしかたがなくても、とにかく始めてみましょう。
(病的な不安には⇒「森田療法 (講談社現代新書) 」・・・この本に、僕は救われた。)
プレゼンに要求されているのは、「あがらないプレゼン」ではなく「分かりやすいプレゼン」だ。
だから、「あがって」いても、全然問題ありません。
この場合、あがっているけれど、「分かりやすいプレゼンを行う」ことに神経を集中しましょう。
考えられる結果や起こりうる状況を、自分で書き出してみるのもいい方法です。
自分の推測なんてあてにならないと思うことはありません。
いずれにせよ、自分の気持ちを素直に書き出してみること。
そうすることで、不安が収まったり、ためれいがなくなるかもしれません。
これを習慣にすれば、不安なので行動できない、ということはなくなります。
これまでより、ずっとスムーズに仕事を始められるという嬉しい発見があるはずです。
不安を認識することは、達成への第一歩を無事に踏み出したということなのです。
「私は毎日、すべての面において、どんどんよくなっていく。」エミール・クエ(自己暗示法の創始者)
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■「やるべきだ」は禁句 |
子どもの頃、親や先生やコーチなどに「・・・しなさい」とか「・・・やらなければダメだ」と言われると、命令されているようで、嫌気がさしたり、負担に感じたものです。
さっきまで、自分で「やらないとな」と思っているところに親から「やりなさい」と言われると、とたんに気持ちや「やる気」が萎えたものです。
これは、大人になってからも同様です。
たとえ、自分に言い聞かせるときでさえ、やる気が萎えてしまいます。
「レポートを木曜日までに終えなければやばい」と頭の中で思ったとたんに、そのレポートが実に煩わしいものに思えてくるもの。
あれをやらなきゃ、これをしなきゃ、などと自分に言い聞かせるとますますやる気がなくなります。
「木曜日までにあのレポートをやっちゃおう」とか「木曜日までにできる」と思ったとたん、見方が変わって積極的になれるものです。
ちょっとした仕事であれ、大きなプロジェクトであれ、相手または自分自身に言う言葉しだいで、とりかかる元気が不思議なくらいわいてきます。
今後、何かを始めるのが億劫なときは、「自分で選んだのだ」とか「やりたいからやる」「喜んでやる」などと言ってみること。
きっと態度が変わり、エネルギーが出てくるはずです。 |
■先にのばしたり、その時間を有効に使おう |
本人が認めようが、認めまいが、誰だってときには、仕事や約束を、ぐずぐずと先に延ばしたりするものです。
昔から、人間にはそういう傾向があるものです。
ですから、そのときは、せめてとりかかるまでの時間を有効に使おうではありませんか。
今、いちばんやるべきことではないけれど、いずれ、やらなければならないことをこの際、片付けてしまいましょう。
そのほうが「創造的」ですよね。
大きなプロジェクトを先に延ばしている間にそれほど大変ではない仕事を処理すれば、いずれ大きなプロジェクトにとりかかり、完成したときには、小さい仕事も終えていることになります。
どうしても、先に処理しなければならない事情があれば別ですが、そうでなければ、大きな仕事を先に片付けようが、あとで片付けようが、終わったときは同じです。
ですから、何もしないで先ののばすのではなく、その間にできることをやりましょう。
それに、細かなことを片付けていれば、その後、大きな仕事にかかったとき、「小さいことはみんな済んだし、あとはこれをきちんと片付けるだけだ」という気持ちになれます。
今度、仕事がなかなか手につかなかったら、いずれやらなくてはならない簡単な仕事を先にすませること。
先にのばしている時に、少なくとも、有効に時間を費やそうではありませんか。(はい。)
ときには、急を要する短期的な仕事が入ってくることも、無理からぬことだし、そのほうがいい場合さえあります。
仕事が重なったからといって焦らないこと。
大きな仕事は、誰でもできるわけではないので、少しくらい待っていてくれるでしょう。
得意な仕事、小さな仕事をやることで「勢い」がついて、その「勢い」で、やりたくないこと、大きなことができるようになります。(愛用者 談) |
■独り言さえ「ポジティブ」な言葉で |
ある研究によれば、独り言の8割が欠点を指摘するもだとか。(⇒「ホーライの独り言」)
「僕のプレゼン、ひどいよな」「私はなぜ仕事が遅いのかしら」「やれやれ。またドジしちゃったよ。」など、ほとんどの人がネガティブな独り言を言っています。
もし、私たちの独り言を他人が聞いたら、よっぽど落ち込んでいるのだろうと思うに違いありません。(⇒「ホーライの独り言」)
もっとポジティブなメッセージを自分に送るように心がけましょう。
■「この件は難なく処理できるはず」
■「このプロジェクトは無理しなくても完成できそうだ。」
■「この作業は見事にこなしてみせる。」
など等。
独り言を効果的に利用し、自分に言い聞かせることにもっと意識を向けることです。
どう自分を励ましたらいいか分からなかったら、「これからやろうとしていることに、自信をもとう」「自分の意思で適切な行動をとろう」と自分に言い聞かせましょう。
「独り言さえ、ポジティブに。」 |
■優先事項を見直す |
優先事項とは、あなたが生活したり仕事をするうえでほかより先にすべき重要なことがらです。(今さら、言うまでも無く)
優先すべきことを間違えると、無駄に努力、労力を使うことになります。
いくらでも優先すべきことが多い、現代では、本当に優先事項をしぼることです。
優先すべきことが多すぎると、結局、どれにも十分に対応できなくなってしまい、もはや、優先事項ではなくなってしまうのです。
ひとつの優先事項を達成するためには、いくつかの目標を設定する必要があります。
たとえば、健康維持が優先事項ならば、毎日ビタミン剤を飲む、週3回以上運動をする、1年に1回、健康診断を受けるなどが当面のゴールになります。
何を優先すべきか迷うこともあるでしょう。
たとえば、出世を優先すべきか、家庭の円満を優先すべきか、同僚とのつきあいを優先すべきか、個人としての欲望やニーズを重んじるべきかといったように。
目標とは、いつまでに何を達成するという具体的な計画です。
それらの目標が、優先事項に貢献するものではないと、望む結果は得られません。
あなたの会社や仕事の関係者の中で、もっとも成功している人を研究してみましょう。
おそらく自信に満ちて、管理能力と行動力があり、優先事項とそれを実現するための目標がはっきりしているはず。
有能な人は、次に何をすべきかを常に考えています。
「仲間と足並みがそろわないのは、目指すものが違うからかもしれません。」
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■目標を十分に自覚する |
目標は自分で設定しないとやる気になれないと思っている人がいますが、そんなことはありません。
ほかの人が設けた目標でも、努力して達成する意味はあります。
例えば、治験の世界では、各モニターの毎月の患者さんの登録数は、上司が設定するのが普通です。
要は、他人が設定した目標であれ、それを自分のものにすればいいのです。
ある作業やプロジェクトを完成させることを自分の目標だと決めたら、それを達成するために態勢を整えること。
これを自分のゴールと考えれば、締切など、外的なモチベーションがなくても達成できます。
長期的な目標であれ、毎日の目標であれ、ギリギリまで手をつけないのは無謀です。
例えば、期日の直前になってたくさんのお金をためたり、体重を何キロも減らしたり、小説を何冊も読み終えたり、CRFをいっきにSDVしたり・・・・・無理です。
責任逃れをしたり、自分は関係ないと言ったり、必要な情報や技術がないと言い訳する人は、もともとやる気がない証拠です。
結果がどうあれ、責任を引き受けたときに、そのプロジェクトは自分のものになるのです。
責任者は誰かと尋ねられたら、自分です、と即答しよう。
「時間の使い方が下手な人ほど、時間が足りないと文句を言う。」
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■参考図書
●考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術
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