■「話し」がうまい人は有利だ |
会社では同じように働いていて、同じような結果を出していながら、評価に差がでることが多い。
どこにその差がうまれるのだろう?
いろいろ考えられるが、ひとつの重要なファクターとして「話しがうまい」というのがある。
世の中には「話しがうまい」というだけで出世する人もいるぐらいだ。
「話す力」は絶対につけておいたほうがいい。
昇給や昇格だけでなく、コミュニケーションがうまくなると、プライベートでも「知り合い」が増える、などの楽しみもある。
だから、「話す力」をつけよう。
これは、訓練で絶対にうまくなる。 |
■自分が話しベタだと思っている人へ(覚えておこう) |
1)話す・聞く能力は「磨けば光る!」(生まれつき無口の人もいるが、いったん話し始めると人を惹きつける、人というのもいる。)
2)話しには「相手がある」ことを忘れない
3)「話す力」は、聞き手が決める
4)聞けなければ、話せない(英語も一緒だ)
5)「聞く力」で、その人の器が決まる
6)話す・聞くは双方向のコミュニケーションだ |
■上手に話すと、こんなにいいことがある |
話し方がうまくなることで、3つの恩恵が受けられる。
1)立場やタイプの違う人と良好な関係が築ける
2)ビジネスで目的を遂行しやすくなる
3)話し方で自分の短所を直すことができる
(話し方を分析することで、自分の性格を改善できる。)
逆に、話し方が下手だと「誤解を受ける」ことが多い。
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■上手に話せない原因は? |
想像力のバランスが悪いと会話が下手になる。
マニュアル通りに受け答えをしてぎごちなくなる人がいる。
これは、相手の気持ちを考えていない。
悪い結果を先回りして、慎重になりすぎる人もいる。
悲観的に考えるのはやめよう。
バランスのよい想像力を働かせ、相手の立場に立って、明るく前向きに話そう。
新人のうちは「お世話になっています」という言葉が言えない人もいる。
お世話になっていないからだ、と。
あるいは、「いい天気ですね」と話しかけられて、何と答えていいのかが分からない若人もいる。
そんな時は深く考えないで、「そうですね。」でいいのだ。
「そうですね。まるで春ですね。」とひと言付け加えたら、最高だ。
考えすぎると慎重になりすぎてスムーズな会話ができないし、何も考えずに話すと相手に不快感を与える。
■===>コミュニケーションで大切なのは、相手や状況に応じて想像力を働かせることです。 |
■仕事ができる人は、頭と心に響く |
仕事ができる人は、頭(論理)と心(情緒)の両方に訴えかえるのがうまい。
1)要領の得ない長話をしない
2)まず、結論から先に話す
3)センテンスを短くする
4)論理的に簡潔に話す
5)相手の感情に訴える
特に理系の人は、「論理優先」になりがちですが、それだけでは人はついてきません。
論理と情緒の両方を考えて話すクセをつけましょう。 |
■人に好かれる話し方は、実は「聞き方」とワンセット |
言葉にならない心の声を聞くことができれば、自然に話し上手になれます。
コミュニケーションを磨くというと、話し方のほうだけに焦点を当ててしまう人が多いですが、コミュニケーションは双方向です。
必ず「聞き方」も磨きましょう。
世の中は「聞いて欲しい人」で溢れています。
聞き方がうまいだけで、人気者になれるぐらいです。
自分のことしか話さない人は、典型的な嫌われ者タイプのひとつです。
さらに、言外の言葉を聴く(場の空気を読む)ことも必要です。(たまにはあえて、場の空気を無視することも必要ですが、場の空気を読
むことができるかどうかのスキルは必要です。)
話し方と聞き方は表裏一体です。
バランス良くいきましょう。
人に好かれる話し方がなかなか身につかないと思う人は、まず聞くことから意識して始めてみてください。
きっと、何かが変わってきます。
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■「あがり症」の人は話しべたか? |
自分が話しベタなのは、あがり症で人前に出ると緊張してしまうからだ、と考えている人が多い。
それで諦めたり、自分に言い訳しないほうがいい。
「あがり症」だから話しべたとは限らない。
人前で緊張するのは、悪いことではない。
僕は今でもプレゼンの前はトイレに行く回数が増えるし、研修の最中は緊張で口が渇いてしょうがない。
それでも、「うまく伝えたい」「分かりやすく伝えたい」と思っていれば、違ってくる。
逆に気分良くスラスラ話しているからと言って、好かれているとは限らないので、注意しよう。 |
■うまく話そう(社内編) |
サラリーマンにとって、悩みの種になりがちなのが上司の存在です。
残念ながら、部下は上司を選べません。
だから、上司を見方につける方向で考えましょう。
上司と良い関係さえ築ければ、上司は仕事上で最も強力なパートナーになる可能性があります。
●上司と良好な関係を築くためのコツ、秘訣、上司とうまくやるためのポイント
仕事上で上司がどんな価値基準に優先順位を置いているのかを判断しよう。
1)仕事のスピード重視
2)対外的な信用重視
3)手続論重視
4)ノルマ重視・・・・・など等。
上司の価値基準の優先順位に合わせると、余計なトラブルもなく、仕事がスムーズに動く |
■怒鳴り散らす上司には相談を持ちかける |
親分肌の上司は、懐に入り込むとうまくいく。
そこまで気を使わないといけないの?と思う人もいると思うが、それは自分の価値観と照らし合わせてください。
とりあえず、こんな怒鳴り散らすタイプの上司が、意外と、「相談」に弱い。
俺が面倒みてやっているんだと、勘違いしてくれる。
また、コミュニケーションを深めて信頼関係を築けたとしても、礼儀やマナーに反する話し方をしてはいけない。
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■指示がヘタな上司には、その場で内容確認をする |
「きみ、あの件だけど、ちょっと急いでくれ。」と言われたら、「あの件」とは何か、「ちょっと急ぐ」とはどの程度、いつまでに仕上げるのか、をその場で確認しよう。
こういう「積極的な傾聴法」を「アクティブ・リスニング」と呼ぶ。
アクティブ・リスニングは、指示がコロコロ変わる上司や、優柔不断でハッキリしない上司にも有効です。
「部長、おっしゃっていることが先週と違います」とケンカを売ってはいけない。
ここは大人になって、「はい。先週と方針を変えて、今週はCRFの回収を優先するのですね?」と、チクリとやればいい。
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■責任回避の上司には「ホウ・レン・ソウ」をこまめにやる |
現場の問題は部下の判断に任せてくれる放任型の上司は、諸刃の剣です。
部下は自分の判断で動けるメリットがありますが、決断とは、同時に責任が伴うもの。
もし、何かトラブルが発生したとき、放任型の上司は「決断したのはキミだ」といって、フォローしてくれない危険性もあります。
同じ放任型でも、いざという時に責任を取ってくれる上司ならばありがたいのですが、必ずしも優秀な上司ばかりだとは限らないので、注意が必要です。
責任回避の上司には日頃から、『報告・連絡・相談』の「ホウ・レン・ソウ」をこまめに行うことで、上司は何も知らなかったという状況を作らないことが重要です。
(必ず、「共犯者」にしましょう。)
「自分はこうしようと考えています。それでよろしいですか?」という話し方で、具体的な対策を提示したほうがいいでしょう。
現場には無関心でも、社内での自分の立場を気にする人も多いですが、そこを利用して、関係部署や、さらに上の立場の上司を巻き込んでいくのも有効です。
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■質問する前に、まず自分で考える部下は評価が高い |
もし、「そんなこと、自分で考えなさい」という上司は、自分を教育してくれていると思いましょう。
それはそれで、ありがたいことです。
自分で試行錯誤していきましょう。
そもそも、普通は答えは自分で見つけるものです。
どうしても、どうしたらいいか分からない場合は、それでも自分なりの仮説を持って、上司に相談に行きましょう。 |
■融通の利かない上司を説得するには? |
「前例がない」といって、頑として認めてくれない上司もいます。
そんなときは、クッション説得を活用しましょう。
直接、説得しても受け入れてもらえないときは、上司に影響力を持つ人をクッションとして利用して、間接的に説得するのです。
分かりやすいのは上司の上司を利用することです。
課長を説得したければ、「この企画を部長に相談したところ、けっこう好感触でした」というように、さりげなく言う。
ただし、クッション説得では、上司の上司の存在を匂わせる程度に留めておくことに注意しましょう。
自分の知らないところで話しが具体的に進んでいるのは、上司にとって、気分がよくない、と感じる人が多いからです。
なので、あくまでも「雑談のついでに」相談した、というところに留めるのが賢いやり方です。
さらに、顧客や取引先の存在を、クッションとして利用するにもいい手です。(使えるものは何でも使え。)
「先日、クライアントからこんな話を聞きました」
「あの病院のCRCから、こんなツールを作って欲しいと言ってきました」
というように、自分の提案を第三者に代弁させるのです。 |
■相性の悪い上司も、話し方ひとつで関係が変わる |
なんとなく相性が合わない上司がいる。
そんな時は、発想をまるっきり変えてしまう。
本来ならば強力なパートナーであるはずなのに、相性が悪いと思い込んで、つい身構えてしまい、コミュニケーションがぎごちなくなってしまう。
だから、余計に肩に力が入り、何でもない受け答えにも疲れを感じるようになる・・・・・・。
相性を悪くしているのは、ほかならぬ、自分自身の先入観かもしれないのです。
この上司とは何か合わないところがあるなと感じたら、一度、気分をリセットして、「上司はパートナーなんだ」という発想に切り替えてみましょう。
自分の敵だと思うと気に障ることも、味方だと思えば、案外、平気なものです。
角度を変えてみれば、実につまらないことで上司との相性を判断していたことに気づくのではないでしょうか。
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■部下に対する話し方 |
上司は、次のことに注意しましょう。
1)傾聴する(部下の話をまずは聞く)
2)質問する(不明な点や本音を聞き出す)
3)承認する(相手の存在を尊重する)
トップダウンだけではなく、ボトムアップも注力していかないと組織は死んでしまいます。
企業の戦略上、現場の声、現場のニーズというものが必要です。
そんな時には、現場に出ている部下の声をいかに引き出せるかどうかがポイントになります。
部下の話を聞かない上司は不要になります。
もともと、コミュニケーションは「話し方」と「聞き方」のワンセットで構成されています。
しかし、上司が部下に接するときは、ほかの関係以上に、聞き方が疎かにされてきたのではないでしょうか?
もう一度、自分の役割を考えてみましょう。
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■参考図書
「できる人、好かれる人の頭のいい話し方」櫻井弘(著)
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