■ きちんとできることをやるのも、あなたの才能のひとつです |
「どうせ私なんか」といじけてしまう人より、「私はやればできるんだ」と自信を持っている人のほうが、仕事でも勉強でも積極的に取り組むことができます。
その結果、うまくいく可能性も高くなるし、運も開けるのです。
「私ってまんざらでもないな」とか「うん、よくやっているほうだよ」といった、ふんわりした気持ちを忘れない人が長い目で見れば着実に力をつけていくものです。
そのためのコツがあります。
得意なことは積極的にやることです。
仕事ですから不得意なことでもやらなければいけませんが、それはうまくできなくても仕方ないし、時間がかかってもこれまた仕方がありません。
何もかもきちんとできる人はいないのです。
そのかわり、自分の得意なことや好きなことならきちんとできます。
それどころか、もっと得意になって「この仕事なら彼女だな」とか「彼に任せれば間違いないよ」と社内的な信頼を勝ち取ることもできます。
うまくいかない自分にイライラするより、ずっと幸福な生き方です。 |
第3の法則 「いやなこと」には鈍感に「いいこと」には敏感に! |
不幸な人は「根に持つ」ところがあります。
確かにイヤな思いを味わされると、そのことをいつまでも恨み続けたり、ちょっとした言葉のやり取りでも相手の悪意を読み取ってしまう。
そういた、ある意味ではデリケートな性格だったりします。
デリケートであることは少しも悪いことではありません。
傷つきやすいとか、傷が癒えにくいといったあやうさはありますが、細やかな神経を持っているというのは間違いなく長所になってきます。
その長所が、マイナス面だけに作用してしまうことが問題なのでしょう。
どんな長所でも、短所と裏表です。敏感な人は傷つきやすいし、鈍感な人は打たれ強いのです。
同じ敏感でも、「いいこと」に敏感な人と「悪いこと」に敏感な人がいます。
幸福な人は言うまでもなく「いいこと」に敏感な人です。
不幸な人は「悪いこと」に敏感です。
同じデリケートな性格であっても、どちらかに敏感で人生が分かれてしまうのです。
そうだとすれば、幸福への最短距離は「いいこと」に敏感になることです。
身のまわりには「いいこと」と「悪いこと」が混在していますが、「悪いこと」なんか無視して「いいこと」だけを見つめればいいのです。
そのためには、まず「根に持つ」習慣を改めましょう。
どうすればそれが可能になるのでしょう?
それは、今できることをきちんとやる。
やり遂げたらそれでよしとする。
あなたにはとにかくやるべきことがあるのですから、まずそれをやればいいのです。
思い煩うのはそのあとからでも遅くありません。 |
■ クヨクヨした気分を乗り越える |
これはよくあることなのですが、私たちが不幸な気持ちにとらわれているときは、実は小さなつまずきにとらわれてだけのことが多いのです。
心が元気を失っていて、いつもならすぐに立ち上がるような時でも、ボーッとしている場合が多いのです。
たとえば誰かの何気ない一言がしつこく思い出されるときです。
あるいはうまくいかなかったたった一つのことが、取り返しのつかない失敗に思えるときです。
ともかく、いろんなつまずきが、いつまでも胸に居座ってしまうのです。
そういう時は、それ以外のイヤなことまでどんどん思い出してしまい、今の自分がどうしょうもなく不幸な人間のように感じてくるのです。
でも、安心してください。
こういう状態は誰にでもあります。
いつも明るく元気そうに見える人でも、一人になるとクヨクヨ考え込んでばかりいるときがあるのです。
ですから、そういう時は、自分が不幸なのではなく「不幸につかまっている」だけなのだと思ってください。
ただそれだけのことですから、立ち直るのも簡単です。
「私は何をやっているんだ」と心の中で叫んでください。
すると、自分が何もやっていないことに気がつきます。
小さなつまずきに囚われて頭の中が堂々巡りしているだけで、実際に何もやっていないことが多いです。
そうとわかったら、何でもいいので体を動かすことです。
体を動かしていれば、いつの間にか「不幸という感情」は無くなって来ます。 |
■ どんな人にも「幸せになる力」が備わっている |
よほど病的な心理状態にいない限り、不幸になりたいと願う人はいません。
これだけは間違いのないことで、人間は誰でも幸せになりたいと願っています。
ただ、その方法や道筋が人によっては見つけにくかったり、すごく難しいことのように思えたりするだけです。
生きているのは幸せになるためです。
ですから、自分の幸せになる力を素直に信じることです。
幸せになる力をストレートに発揮するためには、自分を「運が悪い」とか「不幸な人生しか待っていないんだ」と決めつけないことです。
それは決して本心ではないはずです。
たとえ今が不運だとしても、あるいは現在に幸せを見いだせないとしても、そんなことは関係無いのだと言い聞かせましょう。
身のまわりの「いいこと」や小さな幸福感だけに目を向けましょう。
そうすれば、少なくとも今よりは幸せになる力が発揮されやすくなります。
最初に認めてほしいのは「私は幸せになるんだ」という正直な気持ちです。
幸せな人は全て、ストレートに幸せを望んだから幸せな人生を送っているのです。
リンカーンの言葉にこんな言葉があります。
「幸福の度合いは自分がどれだけ幸福になりたいかで決まる。」
自分の生き方、考え方ひとつで、幸福を手にすることができるというのは、私たちが生きるうえでの大きな励みになります。 |
第4の法則.日々成長していく自分に気づこう。そうすれば幸運がやってきます。 |
風邪で熱を出して寝込んだときには、はっきりとした回復の兆しを感じる瞬間があります。
ふと目が覚めると、体が軽くなっている、頭がスッキリする、心地よい空腹感がある・・・・・・そんな感覚です。
「あ、よくなってきたんだな」と思うと嬉しくなります。
昨日よりやくってなっている。
今までよりよくなっている。
たとえば出来なかったことができるようになる。
1時間かかっていたことが30分でできたり、どんなことでも良くなっていると気づいた時に、幸せな気持ちが湧いてきます。
幸せ探しの上手な人は、そういう意味では「良くなっている自分」に気がつきやすい人と言えるかもしれません。
なんでもないことでも、それが上手くいった時には「よし、いいぞ」と自分を褒めてやれる人なのかもしれません。
逆に幸せ探しの下手な人は「大人なんだからこんなのできて当たり前だ」と自分をけなしやすい人と言えるでしょう。
せっかく良くなった自分がいるのに、そのことを素直に認めようとしない人は、自分から幸せに背中を向けていることになります。 |
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■大人になっても人の心は成長し続けます |
不幸な人に共通する考え方として、大人になったら、もう大きな変化や成長は望めないとするものがあります。
「もう三十代だもの、今から新しいことに挑戦したり勉強したりなんて、とても無理だ」
そういった、いわば諦め半分の気持ちで毎日を過ごす人は、たとえ大きな不満は無くても自分を幸せだと思いません。
むしろ、既に先の見えてしまった不幸な人間だと思ってしまいます。
仕事でも勉強でも、毎日続けることで、昨日の自分より今日の自分は着実に進歩しています。
そのことになかなか気がつかないというだけで、少しずつよくなっているのは本当のことです。
たとえばひとつの仕事を3年続けてきたとしましょう。
最初は覚えるだけで精一杯だったのに、今ではほとんどのケースに自分の判断で対応できるようになっているはずです。
ということは、基本的なことを覚えただけでなく、応用できるようになったということです。
けれどもその実感が湧きません。
仕事には時間の制約があり、しかも毎日たくさんの量をこなさなければなりませんから、右から左にテキパキと片付けていくだけのことです。
それが実は3年前の自分から見てどれほどすごいことなのか、気がつく人はめったにいません。
でも、素直な気持ちになって考えてみると、そこから大きな可能性を引き出すことができます。
それは、今から何を始めても、3年後には想像もつかないようなレベルに達しているということです。
この3年間、コツコツと毎日の仕事を続けてきたように、今から新しい仕事や勉強に取り組んでそれを続けていけば、今とまったく違う自分になっているということです。
これは、私たちはいくつになっても日々、成長することが可能だし、大きく変化することも可能である、という証拠です。 |
■昨日より「成長している」と思える人は幸せになれる |
3年間の時間の経緯があればともかく、毎日の暮らしの中で、今日は昨日より良くなっていると気がつくのはむずかしいですし、日によっては後退することだってあります。
一日一日の成長といってもほんのわずかに過ぎませんし、うまくいかない日もあるからです。
それでも、長い時間で振り返れば確実に、しかも大きく成長していることは事実なのですから、どんなにわずかでも毎日、積み重ねてきたものがあるはずなのです。
ですから、自分は「成長しているんだ」と信じることも大切です。
たとえわずかであって、今日の自分は昨日の自分より良くなっている。
明日の自分は今日の自分よりももっと良くなっている。
そういう信じる気持ちがとても大切になってきます。
なぜなら、一日一日の成長を信じるだけでも、幸福感が生まれるからです。
昨日より良くなっている自分、明日はもっと良くなっている自分を認めることは、とても幸せなことだからです。
そのためには、一つだけ心がけたいことがあります。
できることをきちんとやる。
仕事でも何かの勉強でも、とにかくその日にできることをきちんとやり遂げることです。
「第2の法則」でも説明しましたが、これは自分を追い込むためではありません。
予定どおりにいかないときに自分を責めたり、できなかったことを悔やんだりしても前に進めません。
とにかくできることをやり遂げ、その日の自分の成長を考えましょう。
そうすれば、毎日、その日にきちんとできた分だけ自分が成長したことになります。
三歩進んで二歩下がっても、一歩進んだことは間違いないのです。
そういった楽天的な受け止め方のほうが、自分の成長を信じるときは有効になってきます。
一日一日、成長していく自分に気づくことは大きな喜びです。その喜びを放棄してしまえば、幸福感はさらに遠のいてしまいます。
不幸な人のほとんどは、じつは自分から幸福感を手放しているのです。 |
■ 今のあなたは幸福と不運の分岐点で迷っていませんか? |
私たちには、「あのときこうしておけば良かった」と後悔することがたくさん有ります。
しかも、それはほんの少しの行動や言葉で済んだことなのです。
「思い切って声をかければよかった」
「はっきりできないと言えばよかった」
「すぐに電話をかければよかった」
こうして述べていくと、あなたにも思い当たることがあるかもしれません。
ほんの少しの行動や言葉をためらったばかりに、その後の仕事や、人間関係や、場合によって人生そのものまでうまくいかなかったと感じているかもしれません。
人生は幸福と不運が織りなしていると分かっても、それが実は、小さな分岐点をいくつも通り過ぎていくうちに、大きな幸運や不運に分かれていくのです。
「今の状態」はそのつど、自分が選んできた道の延長でしかありません。
逆に言うと、今は不運で不幸でも、幸運や幸福を呼び込めることができます。
そのチャンス誰にでもあります。
これからはもう、小さな分岐点で迷わないことです。自分が思うことをためらわずに実行することです。(私は、即、実行する社員です) |
■ 1ミリずつでいいので、一日一日の成長に気づいてください |
仕事でも勉強でも、できることをきちんと積み重ねる毎日とうのは、自分が成長していることを実感させてくれます。
思うように進まない日や、足踏みする日があっても、気にすることはありません。
自分の成長が実感できたとき、私たちは自信を持ちます。
「これでいいんだ」とか「自分はこのまま進めばいいんだ」と思える日々は、私たちの迷いを吹き飛ばしてくれるからです。
この「迷いを吹き飛ばしてくれる」ことが、成長の一番の魅力です。
日常の中の小さな分岐点で、自信を持って自分の思う方向に進むことができるからです。
今までの自分を振り返ってみましょう。迷いがあったのはどういう時だったのでしょか?
たぶん、自信を無くしていたときです。
その自信の無さがどこから来たかと言えば、やるべきことから逃げたり、悪いことばかり気を取られていたり、いずれにしろ、できることをきちんと積み重ねる日々から遠ざかっていたからです。
あまりに単純な結論のようですが、私たちはやっぱり、一生懸命でなかった時には自分に自信が持てません。
それが判断を迷わせたり、行動をためらわしたりしました。
小さな分岐点で迷ったばかりに大切なものを失ったり、大きな後悔を残す結果となります。
成長している自分に気がつけば、全てが変わってきます。
今まで迷っていたことでも、自信を持って行動できるようになります。
そのことで嬉しくなって幸福感が湧いてきます。
全て、いい方向に向かい出すのです。
ですから、たとえ1ミリずつでもいいので、一日一日の成長に気づいてください。
できることをきちんとやり遂げる「毎日の幸福感」に気がついてください。
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